親の介護～葬儀の失敗、トラブル
母親の葬儀を父親に代わって喪主②
だったら自分でやれば。
私にとって初めての葬儀の喪主を
まだ健在の父親に代わって務める
事に。”父親のやりたくない病”で。
私に任せ、気が楽になった父親は
葬儀屋との打ち合わせ中に、
『喪主名は自分の名前にしてくれ。』
の一言で、実質喪主という形に
なった。（その際葬儀屋さんは、
告別式後の参列者へのご挨拶も
お父様が話されてはいかがですか？
と言ってくださったのですが、
父親の答えはNoでした。）
私もかなりテンパって、
イライラしていたので、父親の
”喪主はしないけど、喪主名は自分、
段取りや挨拶はしないけど、
口は出す”という態度に憤りを
感じつつも、何とか母親を無事に
見送ってあげたい気持ちだけで、
動いていました。
母親方の親戚や友人を中心に、
70名もの参列者で、賑やかに
母親を送る行程が進み、通夜が
滞りなく終了。その晩は、
私と私の長男の2人が葬儀会場に
泊まることにして、母親と共に
一晩を過ごしました。
葬儀2日目の告別式に臨む私は、
ここまで葬儀屋と妹の力を借り
何とか出棺前までこぎつけました。
母親を見送るために残って
くださった方々への挨拶となり、
（葬儀屋さんや母親方の叔母に見て
もらいながら2日間考えた）ご挨拶を
無事終えほっとした時でした。
葬儀屋さんが『それでは出棺の
準備に・・・』と言いかけたとき
突然父親が、『皆様、息子の挨拶
では皆様に伝えきれないので
私から一言』と話し始めました。
5分程話していたでしょうか、
父親の突然の挨拶が終わりました。
なにがなんだかわかりません
でした。怒りというか唖然です。
そして火葬場に向かう車に
乗り込むときに父親が私に一言
『やっぱり俺が最初から挨拶すれば
よかった』と。
父親の身勝手な行動に怒りと
虚脱感が同時に来た感じでした。
（まだ葬儀は続きますし、参列者の
方もいるので、気持ちを抑えるのが
大変でした。）
私は車に乗り込むと心の中で
叫びました。『親父、だったら
自分でやれよ。』と。
続く
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