私達60歳前後の世代は高度成長期
に育ち、何不自由なく生きてきた
戦争体験や不況時も子供の頃で
苦労した感覚もない。
そんな中、育った世代であるから
好きな事を好きなだけやる、嫌な
事は避けて通る事も出来た。
故に親の介護や自らの不幸に見舞
われた時に、つまりイレギュラー
に対処するすべを知らないのだ。
そんな世代が親となり子を育てる
立場になった時には当然、困難に
対処する術を持ち合わせていない
為に、子への将来に向けての
教科書になるべく行動を見せる事
が出来ないのだ。
楽しい事だけに目を向けてきて、
面倒な事は親任せにしてきたつけ
が、我が子が世間知らずという
結果を招いてしまう。
趣味やスポーツを楽しみ子に継承
する事もいいのだが、子が将来
親元を離れ独立して生活していく
中で様々な困難がやってくる中で
それを克服する術を親の経験を通
して子に伝えていく義務があると
思うのだ。
自分のプライベートを充実させる
人生も大いに結構であるが同時に
冠婚葬祭、親の介護、家族の問題
等の発生時に周囲の事を配慮しな
がら問題に対処する術であるとか
周囲の意見や経験を参考にする事
を頭に入れた行動が求められる。
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それは親が子の世から去った後、
子が自分達の世代や次の世代に
継承すべき大切な事であるので
遊びの時間以外に親子間で将来
の事、冠婚葬祭や介護や入院等
のイレギュラーな事を伝え対処
する術を伝える義務があると
思っています。
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