『ついこの間、親の介護をして
いたと思ったら、あっという間
に自分が高齢者の仲間入りか』
男は『家族を養うために必死で
働いた。』と胸を張って言う。
だが男が仕事に集中できるのは
家を守ってくれた妻の存在が
不可欠であることを男は定年後
初めて気付く事が多い。
男に比べて女性、妻はやる事が
多岐に渡り、拘束時間も長い。
しかも無給での過酷な労働である
男に妻や子供の世話を焼き、
自分の事の様に行動する事は
出来ないのではないかと思う。
その事を初めて知るのは、自身が
定年したり、退職して時間が出来
て家の事をやる頻度が高くなって
からなのだ。
男って女性に比べて不器用だから
家事全般をやりながら家族の面倒
をみる妻の器用さに驚くはずだ。
それを定年後には男も当然こなし
ておく事が必須となる。
そこで初めて自分が仕事を言い訳
にして、家の事や家族の問題から
逃げていた事に気付くのです。
『仕事で疲れてるんだよ。』と
妻からの相談から逃げていた
自身を今更ながら恥ずかしく思い
ます。
そして、定年を迎えたら、仕事
もパート程度に抑えて、妻には
好きな事に時間を振り分けて
あげられるように男の守備範囲
を広げて40年間仕事を理由に
逃げてきた家事に取り組んでいく
時期だと思います。
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