義父親の墓参り～妻との結婚を
喜んでくれた義父親との約束。
義父親は15年前、自営の仕事を
している時に倒れ、肺がんと判明
入院後わずか1か月で、逝って
しまいました。
毎年義父親の墓参りで話しかける
のですが、私と妻の結婚を快く
承諾してくれてありがとう
ございますと挨拶をします。
私と妻は職場で知り合い、10年の
交際期間を経て結婚したのですが
仕事が終わり妻とお茶をして、
家に送っていくと、義父親は
いつもダイニングで一杯
やりながら、妻の帰りを待って
いました。今思うと毎晩心配を
掛けたな と反省しています。
妻と結婚して子供が出来ると、
義父親は初孫の長男や長女を
大変可愛がってくれました。
いわゆる溺愛ってやつです。
私の家と義父親の家が近い
こともあり、毎週のように
お邪魔して食卓をともに
しました。勿論晩酌もですが
私があまり酒が強くなかった
ので、物足りなかったかも
しれません。
妻の出産時や孫の行事には
必ず顔を出してくれて、
いつも私たち家族を見守って
くれました。
そんな面倒見の良い義父親が
癌であっけなく逝ってしまい、
私はもっと話をしたかった
思いがあり、墓参りの度に
妻との結婚の事、義父親との
団欒の事を話しかけました。
それに義父親が『うん、うん』
と頷きながら酒を飲む姿を
思い浮かべながら。
義父親が亡くなってから、
妻とはいいことも、悪い事も
沢山ありました。
正直もう終わりにしようという
時期もありましたが、
そんな思いを踏みとどめた
理由の一つが義理の父親が、
私に言った約束の言葉です。
『夫婦互いに過ちを犯す事が
あっても、娘を見捨てないで
くれ。』という言葉です。
そんな家族思いの義父親と
今回も沢山話が出来ました。
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