親の介護から叔母の介護へ
④ 廃業そして体調不良
私が亡くなった母親の妹である叔母
の会社にお世話になってから10年経
ち、3月に健全経営のまま廃業の日を
迎えました。社員の転職先は全て
決まり、退職金も全員に出す事が
出来ました。会社の土地や建物も、
買い手が見つかり、3か月後に引き
渡しです。あと2か月弱社長である
叔母と私で、残務処理をして保存を
するもの、廃棄するものの選別を
行い、後片付けをします。
叔母は肩の荷が下りてほっとした
のか、咳き込んだり、足の運びも
重そうです。
今迄は会社の経営者としての責任
感で痛みや辛さを表情に出さずに
懸命に会社経営と向き合ってきた
叔母も一仕事終わり、身内である
私と二人になったことで、素の
叔母が垣間見えました。
会社の片付け作業は叔母と私の
2人のみですので片付けをしながら
今迄の会社の苦労話や、叔母の姉
である私の亡くなった母親の話を
しながら作業を行いました。
叔母と母親は6人兄弟の中で一番
仲が良く互いに仕事や家庭を持ち
忙しくなっても、互いの家を行き
来して助け合ったり、旅行で交流
する事が続きました。
私の母親がパーキンソン病になり
要介護になっても、見舞いや介護
に必要なものを買ってくれたり、
いつも親身に私達の家庭を支えて
くれましたし、母親が亡くなった
際も葬儀や各手続きについて知恵
を貸してくれました。
（叔母は子宝に恵まれなかった為
私や妹の事を我が子のように
可愛がってくれました。）
叔母の体調は会社の廃業や、土地
建物の売却先が決まった事、そして
社員全員の新しい職場も決まった
事で安堵の表情になりましたが、
その反面、今まで忍耐力でカバー
してきた体調が日々悪くなり
よくこんな状態で会社をそして
社員を守ってこれたなと、心配に
なりました。
![これならわかる〈スッキリ図解〉介護保険 第3版 [ 高野 龍昭 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3087/9784798153087.jpg?_ex=128x128 "これならわかる〈スッキリ図解〉介護保険 第3版 [ 高野 龍昭 ]")
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