長男である私と長女である妹は、
独り暮らしで要介護の父親の在宅
介護を通いでしていました。
兄妹で分担しての介護は父親の
認知症の発症と共に火の管理が
出来なくなり、独りでの外出では
迷子になり、自分が今何処にいる
のかわからなくなり警察に保護
されるなど毎日が不安との戦い
でした。
通いの介護は、私達家族が1日中
親の家にいるわけではないので
私達の帰宅後に父親の事件が
起こる事が多く、その度に近所
の方々から連絡を頂き父親の家
に駆けつける日々が続きました
近所の方も普段から父親の様子を
気にかけて下さり家族が不在の
午後4時以降に声掛けをして
くれたりして協力的でした。
私達家族にとっては心強い近所の
協力もあり父親の通いの介護を
続けられたと感謝していますが
ご近所さんからすれば『火事でも
起こされたら私達にも被害が及ぶ
』と日々不安にさせてしまい
申し訳ない気持ちです。
![やさしくなれる認知症の在宅介護[本/雑誌] (ワニブックスPLUS新書) / 板東邦秋/著](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/neowing-r/cabinet/item_img_1436/neobk-2525002.jpg?_ex=128x128 "やさしくなれる認知症の在宅介護[本/雑誌] (ワニブックスPLUS新書) / 板東邦秋/著")
少しでも父親が独りになる時間を
減らそうと、家族の不在時には
デイサービス（通所介護）や
父親の家の身の回りの事を、
ヘルパーさんに依頼したり
対策を講じましたが・・・
『親父、1人で出歩くなよ』とか
ガスコンロは使用禁止。調理は
レンジだけだよ』と言っても、
認知症の進行とともに、独りで
外出したり、コンロを点けて
しまったり、やらかしてしまうん
ですよね。
ついにはコンロを取り外して
ガスを解約して、お風呂は週3の
デイサービスで入浴するなど
極力ご近所に迷惑を掛けない様に
日々頭を悩ませました。
その後も父親には『私の家に
住まないか？』と説得を試みるも
私達との同居に関しては最期まで
拒み続けたのです。
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