母親が介護の末に亡くなり、
その後の父親の急激な衰えは
今でも鮮明に覚えています。
昭和一桁生れの父親は仕事一筋
で家庭の事は一切出来ない人で
私達子供の子育ての事や近所
つきあい、親戚や友人のもてなし
各種役所の手続きなど仕事以外の
事は全て母親に押し付けてきた
父親だっただけに母親が亡くなり
独り暮らしを余儀なくされてから
既に独立した長男である私と妹が
父親からの『あれがない、これが
判らない』という電話に振り回さ
れ、実家に通ったのを思い出す。
今の時代では考えられない事だが
父親が専業で働き母親は専業主婦
という構図はかつて一般的だった
だけに母親が先に亡くなると、
残された父親は何も出来ず、
急激に衰え母親の後を追うように
父親も逝ってしまう事が多かった
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私の父親もまさにそうで
定年退職をして交友関係が皆無と
なり、家の事や近所とのつきあい
全てが判らず、ストレスや認知症
を患い母親の後を追うように
逝ってしまったのだが、
私達家族（兄弟姉妹）も父親の介護
で日々疲弊していった過去が
ありました。
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