父親が認知症となり在宅介護が
が始まり父親の亡くなる数ヶ月
前からある兆候があった。
私が父親の自宅に介護に訪れると
何処から引っ張り出したのか
趣味の登山の写真や田舎の親戚
との写真の入ったアルバムを見て
いました。
気難しい、無口な父親が楽し気に
写真を眺めていました。
それから父親宅を訪れる度に
この光景を目にする様になり
何か赤ちゃん帰り？ではないが
古き良き時代を懐かしむ光景が
増えてきました。
その時は家の中で楽しみを見つけ
たのなら、認知症で勝手に外出し
迷子になるよりいいかもと思った
しかし昔懐かしい写真を眺める
日々が3か月程続いた後デイケア
先の介護施設で昼食中に父親は
亡くなった。
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食事をのどに詰まらせ亡くなった
との事だったが、声をあげて
苦しんだのではなく亡くなって
痛そうだ。
苦しんだ様子でなく穏やかな表情
で亡くなっていたそうだ。
私は搬送先の病院で父親の亡骸と
対面したのだが、確かに苦しんだ
表情ではなかった。
今思うとここ最近の写真を眺める
自宅での穏やかな表情は父親が
何かを察していたのではないか？
亡くなるこの日を予期していたか
のような穏やかな数ヶ月だった
様に感じる。
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