父親は亡くなる1月程前から、
昔のアルバムを何処からか
引っ張り出して笑顔で眺める
日々が続いた。
母親に先立たれ父親が認知症に
なり在宅介護が始まり数年間は
長男の私と妹で通いの在宅介護
とデイケアへの通所を行って
日々を過ごしていたのだが、
単独で外出し迷子となり警察に
保護されて以降は大人しくなり
私達がいなくても自宅で過ごす
事が多くなった父親だが同時に
覇気がなくなり表情の変化も
なくなっていった。
外出して視覚を刺激したり、
人と言葉を交わす事で英気を
養う事も無くなり認知症が
さらに進行していった。
そんな元気のない父親が
たまたま見つけた昔のアルバム
で笑顔になる時間が出来た。
父親方の親戚との会食の様子の
写真と父親の唯一の趣味である
登山での写真だけを眺めては
表情を崩す毎日だった。
私達に写真の話をする訳でなく
独りで眺めて笑顔になる感じだ
そんな昔を懐かしむ仕草は
もしかしたら父親自身が死を
予期し最後に見ておきたかった
シーンを頭に焼き付けていたかの
ようだった。
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