亡くなった父親の認知症は弱い男
の典型のような日々でした。
命令する相手の母親に先立たれ
定年退職の身で交友関係もなく
自宅で悶々とする日々の中で
徐々に認知症という病に蝕まれ
現役時代には『男は強くあれ』
と長男である私に口癖のように
言っていた父親が、認知症に
よって最期の3年間は弱い自分を
さらけ出す日々の生活でした。
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母親の葬儀では『人前で話せない』
独りで買い物に行き迷子になり
人に助けを求められずに立ち尽く
していた父親。
宅配やデイサービスの来訪に落ち
着きをなくして固まる父親。等々
最後の3年間は何も出来ない、
何も話せない の毎日で唯一の
話す機会は独立して居を構える
長男の私と長女の妹への電話のみ
でした。（私達家族に対しては
健常時の時と変わらず命令口調
でしたが。）
そんな父親を振り返る長男の私
ですが、あと数年で60歳です。
なんとなく物忘れが出て来たり
職業病？で、あちこち体調不良
になったり・・・。
と言いつつもまだまだ健常ですが
私も父親の息子であり同性の男で
あります。
なんとなく父親に似た弱気の自分
を感じる事もありますし、遺伝？
もないとは言えないので友人関係
を大切にしつつ、現役を退く日が
来ても交友関係が保てるように
日々の連絡や会話を大切にして
います。
何時までも元気でいる為には
人との関わりが不可欠であると
考えています。
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