かつて母親を在宅介護していた時
独立していた私や妹が通いで
母親の介護をしていたある日、
当時は健常だった父親が珍しく
『母さんに食事をあげたい。』
と言い出し、お粥をスプーンで
あげてもらう事にしました。
私や妹が母親に食事を与える
のを見ていて、自分にもできる
とでも思ったのでしょうか？
普段から人の為に何かをやる事は
一切やらない父親でしたから、
わたしも様子を直視していました
すると父親が母親に対してお粥を
与えるペースが速すぎるので、
私は父親に『自分のペースは駄目
母さんに合せてゆっくり与えて』
と父親に言いましたが暫くすると
父親は自分のペースで母親にお粥
を与え始めたので 私が『もっと
ゆっくり』と注意をした直後に
母親が粥を喉に詰まらせて父親の
顔面に吐き出してしまいました。
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すると父親は自分のせいで母親が
喉に詰まらせてしまった事よりも
自分の顔に汚物をかけられた事に
腹を立て母親にビンタをしました
私が制止するのが一瞬遅く・・・
私は汚物を片付けながら父親に
注意をしましたが、注意など聞く
耳をもたず、とにかく自分が汚物
をかけられた事に怒り、興奮して
いました。
その後、父親が落ち着くのを待ち
何度も言い聞かせましたが父親は
耳を貸す事はありませんでした。
それが全てでした。
父親に人の痛みなど判らないと
諦め、その後は父親が母親に近付
く事のない様、目を離さない様に
しました。
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