母親が要介護になりながらも、
杖を使った自力歩行が出来る時に
私達家族と母親の兄妹と友人を
伴った家族旅行をする事に。
もしかしたら、母親と行ける
最後の旅行かもしれないと高原
への1泊旅行を即予約した過去。
突然の旅行で時期的には晩秋で
寒い時期にもかかわらず皆さん
都合を合わせて参加して頂いた
母親本人も周囲も『これが最後
の旅行になるかもしれない。』
そんな思いがあったと思います
母親は筋力の低下が著しく、
決して万全の体調ではなかった
のですが、気心の知れた仲間と
終始笑顔で旅は進んでいきまし
たが、1泊を過ごした旅館での
目覚めの朝に、旅の終わりを
寂しげな表情で紅葉した木々を
眺めていました。
そんな母親の表情を気遣ってか
母親の友人も兄妹も母親に
寂しい思いをさせる暇を作らず
絶えず母親に話しかけ旅の最後
の観光や帰路の車中でも笑顔を
演出してくれました。
母親は帰宅後『本当に楽しかった
皆私に寂しい思いをさせないよう
気遣ってくれた。』と感慨深げ。
最後に母親は『また来年も旅行に
行けるように頑張るわ。』と、
気持ちを強く持つ決意をしたの
ですが・・・。
この先更に病状が悪化し筋力が
衰え、これが最後の旅行となり
ました。
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