私の父親の様に家の事を母親任せ
で仕事や趣味に没頭する生き方は
若い内はいいですが、それなりの
年齢となり自身の要介護が近く
なった時に周囲が快く動いては
くれない現実が待っています。
それはそうです。自分の事も
家族に押し付けて好き勝手に
生きてきたのですから。
そんな人に愛情を持って接しろ
というのは無理な話です。
自分の親の介護を任せきりに
して感謝の言葉1つ言えない人
に、どうして愛情を持てます？
父親は自分が蒔いた種で寂しい
老後生活になりました。
あの時、義理の母である祖母を
献身的に介護する母親に労いの
言葉の1つもかけていたら・・
また、定年退職後の父親に、
母親の家庭での仕事を少しでも
軽減するために『私も家事を
やるよ。』という気持ちが僅か
でもあったとしたら、父親の
老後は賑やかな生活になったの
かもしれません。
父親にとって人の痛みが判ると
いうことは、母親のやってきた
事を自らが行い、母親の苦労を
知る事だったのではないか？
そんな事も判らないまま高齢に
なり母親に先立たれ、私達子も
独立し、独り暮らしの寂しさの
中で、1度も人に頭を下げる事や
感謝の気持ちを伝えないまま、
認知症になった父親が哀れで
なりません。
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