要介護の母親からのサインに・・。
母親が生前にまだ元気だった頃に
既に独立して離れて暮らす長男の
私へ電話があった時の事。
私が営業の仕事中、車での移動中
母親から電話があり、
『○○、忙しい所ごめんね。
私ね 元気な内に家の中を片付け
しようと思うんだけど今度の週末
家に来れるかしら』と。
当時、営業の管理職で忙しく
飛び回っていた私は
『母さん、当分無理。
今度の週末も接待があるし、
正月帰った時に話そう』と
事情を聞くことなく電話を切って
しまいました。
正月の帰省時もその事をすっかり
忘れていた私はその話をする事
なく月日が流れて3年、
母親が原因不明の転倒を繰返す
症状で通院そして闘病が始まった
何年も様々な病院の診察を受けて
パーキンソン病とわかった頃には
すでに母親は自力歩行が出来なく
なり、在宅介護になった。
在宅介護、医療付介護施設への
入所を経て母親は亡くなった。
母親の葬儀後の遺品整理で
母親の闘病日記が出てきて
そこには歩行困難前に
自覚症状が出てきた母親は
自ら身辺整理を行ってきたと
記述があった。
丁度、私に電話があった頃の事だ
仕事にかまけて
そんな母親のＳＯＳのサインに
気付いてやれなかった自分を
恥じた。
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