父親は生前、認知症が進行しても
介護施設への入所は頑なに拒んだ
拒む時の父親は認知症でなく正気
の顔であり、要介護の顔ではなか
った。
人付き合いが苦手な父親は集団
生活が出来ず、気心が知れた親戚
同士の集まりにおいても度々、
喧嘩をして先に帰る事があった。
私が幼い時に親戚の家に連れて
行かれた時の記憶が今でも残って
いるからだが、とにかく父親は
身内との話であっても対等に話す
事が出来ない人で、父親の性格を
良く知る親戚などは父親と話す際
父親を持ち上げる話はすれども
父親に意見したりという事は
トラブルの原因になると言葉を
選びながら話していた記憶もある
この話は父親の葬儀後の食事の際
に親戚本人から聞いた話だが。
そんな父親が明日から介護施設で
生活だよ などと言っても受け入
れるはずもなく・・・。
そんな事情もあり長男である私と
妹で通いの在宅介護を始めたが
父親が独りの際にトラブルが多く
（コンロの消し忘れでガス遮断、
自宅近くや近くの買い物先での
迷子で警察に保護されるなど、
ご近所さんから第一報を受ける
等、周囲には迷惑を掛ける結果
となった。
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仮に父親を強制的に介護施設に
入所させたとしても迷惑を掛ける
対象がご近所さんから介護職員に
変わるだけで、迷惑を掛ける事に
変わりはなかったと思うし、
いずれ介護施設を退学？退所？
させられたのではないかと思う。
ただ一人で自宅に住み続ける事は
いずれ火事など近所に多大な迷惑
をかけてしまうリスクは大きかっ
たと思うし、そんな事がなかった
事にほっとしている。
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