要介護2の叔母が自らの財産を
親族に残す為に金融や不動産の
交渉を主に自宅で精力的に行い
甥である私も同席させてもらう
のだが、客人と交渉中の笑顔や
集中力は、客人が帰宅しドアの
向こうに消えた瞬間に力尽き、
ソファにへ へたれこむのだ。
このソファに力なく寝込む姿が
叔母の現在の体調そのものだ。
『なぜ人の為にこれほど頑張る
事が出来るのだろう』と私は
いつも驚く。
『人に迷惑を掛けない事。
人の利益になる事は直ぐに
反映させてあげる事』は、
経営者時代の叔母の口癖であった
この姿勢を会社を廃業し、
ただの要介護のおばあさんが
この姿勢を貫くべく懸命に動いて
いるのをみると、『叔母さん、
そんなに無理するなよ』とは
言えなかった。
むしろ若年の俺は一体何をやって
るんだ。もっと頑張らねばと、
尻を叩かれているような気に
なってくる。
これが背中で引っ張る元経営者の
叔母の人を引き付ける最大の理由
である。
しかし叔母は遺品整理というが、
この資産や土地の整理を終えた時
ふっと肩の力が抜け、もしかした
ら、逝ってしまうのではないかと
心配である。
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