自分勝手な父親は母親に面倒を押付
けて自分の仕事と趣味の事だけに
汗を掻いてきた。
父親の母（祖母）の介護を母親に
押しつけ、私達家族は家族では
なくなった気がする。
母親と私と妹の母子家庭に、
居候のおじさんがいる感じだった。
男性上位の考えが強く、仕事以外
全てを母親に押し付けて自分の事
だけしか考えない父親。
それ以降は私と妹は母親が悲しむ
顔を見たくなくて、父親から押し
付けられた事を母親と共有して
支えて生きてきたつもりです。
そんな最悪な父親でも母親が
亡くなり初めて自分の無力さを
知り、父親以外誰もいない実家で
認知症が進行し要介護になり
在宅介護が始まった。
私にとって父親は母親を精神的に
追い込んだ憎き男で愛情を持って
介護する事など出来なかった。
だが認知症で無力な父親を見捨て
る事は出来なかった。
日に日に弱くなり認知症が進行し
かつての自分の事しか考えない
母親を精神的に追い込んだ父親の
姿はもうそこにはなかった。
そんな憎い男でも親は親である。
最後迄、自分の事だけを考えて
大好きな山へ独り帰っていった。
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