親の介護を支えてくれた人達
④宅配弁当屋さんの支えについて
生前父親は母親が亡くなった後、
認知症が進行し、自宅での
1人暮らしのだったので、
私と妹で交代で介護に通い、
途中から介護保険を使って
デイケアにて昼食と、入浴を
利用していました。
朝食に関してはタッパーに
料理を入れて翌朝に食べて
貰っていましたが、夕食は
知人の紹介の宅配弁当を
手配しました。
父親の介護用として弁当を
届けてもらう話をしておいた
ので、弁当屋さんは外の
発泡スチロールに弁当を入れて
帰るのではなく、必ず父親に
声掛けして直接手渡しをして
くれました。宅配弁当屋さんは、
『事前に事情を話してくれれば
体の不自由な方などには、
声掛けをして気付いたことがあれば
ご連絡しますよ。』と言って
くださり、玄関に入って左側に、
連絡ノートを置いてくれました。
そこには配達の日時とその時の
父親の様子で気付いた事があれば
備考欄に書いておいてくれました。
夕食用の宅配弁当は午後3時に
届けて貰っていたのですが、
父親から『夕飯用の弁当がない。』
と頻繁に私や妹の家に電話があり
見守りカメラを設置し確認すると、
届けてもらった弁当を受け取って
すぐに食べてしまっていることが
わかりました。（空容器は、
勝手口から外に捨てられていました
。宅配弁当屋さんにその話をすると
弁当を入れる発泡スチロールの
上蓋にマジックで、夕食用弁当。
午後6時に食べる事。と書いて
くださり、弁当を渡すときに、
父親に『このお弁当は夕食用
ですから、6時迄食べないで
下さいね。』と声掛けして
くれました。それ以降は、
弁当の早食いも随分減りました。
それから、弁当配達時に父親が
玄関横のトイレから中々出て
来ないときは、トイレから出るまで
待ってから、弁当を手渡しし、
その頃多く見られた、トイレの
使用後に水を流さない事が
頻繁にあったので、弁当屋さんが
トイレの水を流しているかも
確認してくれるようになりました。
私や妹もそれぞれ家庭があり、
仕事もあり、通いの介護でした
ので、宅配弁当屋さんの対応は
本当に有難かったですし、
こんな弁当屋さんを紹介してくれた
知人にも感謝です。
自分たち家族だけで、父親の介護を
抱え込まず、周りの人に相談して
本当に良かったと思いました。
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