母親の介護編⑮母親が義母親の介護
をしていた時代～お互いの寄り添う
気持ちがなければ義理の母親の介護
は、成立しないのではないか？
母親はかつて義母親（父方の祖母で
私の父親の母親）を、私の幼少期
の団地住いの時に、在宅介護して
いました。義母親は寝たきり
でしたが、口は達者で母親に大声
で罵声を浴びせていました。
旧家の人で戦時下に生きてきた
人なので、封建的な考えが根強く
介護をする母親を家来のように
扱う姿は、今も私の脳裏に焼き
付いています。
父親も祖母の影響か介護や家事は
母親に任せきりで、母親が祖母が
寝た後に愚痴を言おうものなら、
労うどころか罵声を浴びせ、
『嫁に来たら家の事は全てやるの
は、当たり前だ。』という考え
でした。
父親もこういう人でしたから、
血の繋がりのない人に対して、
母親は本音が言えず、ただ耐える
だけでした。
実の親子であれば、小言を言ったり
喧嘩をしたり、話し合ったりを、
気兼ねなく出来るのでしょうが、
義理の関係で介護される側の義母親
が立場を利用して、無理な要求を
したり、怒鳴ったり、感謝の気持ち
のかけらもないのですから、母親は
たまったものではありません。
母親は、父親と結婚して家庭を
築いているのであって、義母親の
暴言を聞くために家庭に入った
わけではないのですから。
（母親の気持ちを受け止めて、
手伝ったり、労う事も出来ない
父親も問題ですが。）
父親は長男という事で祖母を
引き取り同居を始めたわけです
が、同居となれば育った環境も
違うのでトラブルもあります。
父親も一家の主として、家庭で
協力し合う姿勢を見せて
ほしかったです。
義母親が亡くなった後、
義母親のことでなんの助けも
しなかった父親と母親の関係が
長年に渡りギクシャクする事に
なりました。
行動と言葉で相手を労う事は
本当に大切だと感じています。
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